双子経験者が語る 双子でよかったと思うこと

f:id:yu-zu_ki:20200530170749j:plain 双子であることで羨ましがられることがよくあります。
でも私は生まれたときから双子なので、それが当たり前すぎて双子であることの良さがあまりわかりませんでした。
1人のほうがいいと思うことのほうが多かったです。
でも、大人になり、姉と少し距離ができた今だからこそ双子でよかったと気づく点がいくつかあります。
羨ましがられた意味も少しわかってきました。

今考えると双子でよかったと思える点

f:id:yu-zu_ki:20200530163452j:plain

いつでも遊び(話・相談)相手がいる

これは今でもなんですが、身近に遊び相手、話相手、相談相手がいるっていいですよね。

私は幼稚園に通い始めたのが年中からでした。
年少で入園する年に引っ越しが決まっていたので、その年は幼稚園に通わせないという選択を両親はしたそうです。
家にいても2人だから、遊び相手がいるから問題ないと思ったのだそう。
その通りですよね。
友だちがいなくても遊んでくれる相手がいるのでそういう意味では寂しいと感じたことがありません。

あと、話が通じやすいので話すのが楽です。
高校を卒業するまでは生活圏が同じだったので「○○ちゃんが~」「○○先生が~」という話が特に説明なしで通じました。
そういう相手がいたのはとても貴重だなと思います。

また、相談相手としてもありがたい存在でした。
なぜなら、誰よりも普段の自分をさらけ出している相手だからです。
そこが友だちとは違うんですよね。友だちだと家での私までは知らないことが多いので。

生活が別々になった今でも相手の生活があることを理解しつつ、遊んで話して相談してできる関係なので、姉がいてくれてよかったと思うことが多いです。

会話のネタになる

初めましての相手と会話をするとき「双子の姉がいて」と話すとほとんどの人が興味を持ってくれます。
あまり双子であることを話したくないときもあったのですが、私は人見知りな上に話下手な私としては話題の1つとしてとても助かります。
1度話しておけばその後もそのネタを使えますからね。

姉の友だちが私の友だちにもなる

例えば姉が友だちを家に呼んで遊んでいると私とも一緒に遊んでくれます。
あっという間に姉の友だちとも仲良くなるということがよくありました。
もちろん逆もです。
今は違いますが、昔は姉の友だちは私の友だち。
私の友だちは姉の友だちという状況が普通だったんです。自然と友だちの輪が広がっていたころがありました。
人見知りで友だち作りが下手な私には大変ありがたいことでした。

いじめの対象にならなかった

小学校高学年になった頃、クラスでいじめがありました。
仲の良かったグループの1人が急に無視され始めたのです。 私はそのいじめられている子のことは嫌いではなかったし、無視する理由もなかったのでいじめに加担する理由がありませんでした。
なので、いじめている子ともいじめられている子ともそれまで通り変わらず接していました。
いじめっ子に「あの子と話したらダメだよ」と言われていたにもかかわらず。
これって、私もいじめられる対象になってもおかしくない状況なんですよね。
「ダメだといったのにあの子と話した」と。
でもその対象にはなりませんでした。
残念ながら私にこれを解決する能力はなく、担任の先生が間に入って仲直りするまでその状況が続いたのです。
ちなみに姉も同じようなことがありました。

よくよく考えると、私たちが双子だから、クラスは別でも同じ学年にいるからそうなったのではないかと今は思っています。
私がいじめの対象になればきっとすぐに親が知ることとなります。
もちろん逆もありえます。
私がいじめをしたらすぐに親にバレます。

姉と一緒だと親から信用されやすかった

昔、心配性の母はよく言っていました。
「2人一緒ならそんなに心配していない」と。
これは高校~社会人になりたてくらいの頃のことなのですが、帰りが遅くなったとき、旅行に行くとき、2人で行動すれば心配されることなく、面倒な説明もなく遊びに行けました。

同じ日にそれぞれ別の飲み会で帰りが遅くなりそうなときは、帰りに待ち合わせして帰ったことがあります。
1人だったら帰宅後、何かしらひとこと言われたかもしれない状況でも2人なら何も言われませんでした。

2人で旅行を計画し、いざ当日を迎えたとき、台風が旅行先に向かっていました。
目的地にたどり着いても観光できないかもしれない、もしかしたらズレるかもしれないという微妙なところ。
中止にすることを決意できないまま駅まで向かいましたが、結局諦めることにして家に帰ったことがあります。
家を出るとき、母は引き止めたかったようですが、2人ならちゃんとした判断をすると信じて送り出してくれたそうです。

2人であるだけで、そこまで信用して大丈夫なのかなと私自身が思うくらいに信用されていました。

最後に

f:id:yu-zu_ki:20200530170830j:plain 当時は当たり前すぎて気づかなかったことや今でも継続してよかったと思えることを挙げてみました。
これはあくまでも私の話で、どの双子にも当てはまるというわけではもちろんありません。
あまり仲の良くない双子の兄弟姉妹もいますし、私たちなんか比べ物にならないくらい仲のいい双子もいます。
私が知っている数組の双子の中では、仲の良さ度だけで言えば私たちは良すぎず悪すぎずの関係だと思っています。

兄弟姉妹それぞれの立場でいいこと、悪いことさまざまありますよね。
双子だからといって特別なことはありません。
ただ、1つ言えるのは、やはり年の離れた兄弟姉妹よりは距離が近くなりやすいということ。
一心同体とまではいかないですが、心のどこかでずっと一緒にいるような気がしていました。
いざ、物理的に離れるときが来たときにそれまで感じたことのないような寂しさを抱いたのを覚えています。
もし、年の離れた姉妹だったらこんな風に感じなかったのかな。
でも、離れたからこそ気づけたこともあったので、これから姉との関係が変化したとしてもその時その時でいいことがあると信じたいなと思います。