からかう人の心理とその対処法

上司や先輩からの意味の分からないからかいってありませんか？相手を不快にする行為にも関わらず何度も同じことを繰り返す人。一応上司や先輩なので、顔では笑いますが、心ではとても不快な気持ちしかありません。

私もわりとからかいの対象となることがあり、本当に嫌で悩んでいました。最初は相手がそういう人なので仕方ないと思って自分の中で処理していました。諦めていたとも言えます。
からかいに対して私がとっていた行動は「笑う」です。言葉では「やめてくださいよ～」と拒否しつつ笑顔を作っていました。きつい言い方にならないようにするためです。
しかしそれは、相手にとっては拒否になっていなかったのです。そのためからかいは一向になくなりませんでした。拒否になっていないのはわかっていましたが、相手と険悪にならないためにはその方法しか思いつかなったのです。
そして、だんだん我慢の限界が近づいてきて考えた結果、相手が変わらないなら自分を変えることが必要なのかもしれないと思うようになりました。他人を変えることはできないですもんね。

からかう人の心理

興味、好意がある

相手をもっと知りたいという欲求がからかいという行為になることがあります。
恥ずかしさや照れ隠しがそうさせるのだと思います。興味、好意がある相手と接点を持ちたいけれど、どう接していいかわからないなんてことはよくある話ですよね。真面目過ぎず、気持ちが伝わらない方法がからかいになってしまうんですね。それによって相手がどう思うかを考えないと逆効果なのに。

反応を楽しみたい

からかった時にどんな反応をするかを楽しむ人がいます。
普段と違う反応を見てみたいのでしょう。これは一度相手の期待する反応をしてしまうとエスカレートしますし、からかい度が増すこともあります。意地悪なことをして相手の反応を見て楽しむなんて悪趣味ですよね。

喜ばせたい

笑っている姿を見たいという願望からからかうという人もいます。
嫌な気持ちになったとしても、からかいだとわかっていると真面目に反応はしないですよね。その時にどうするかというと笑って流そうとします。その笑った顔を見て相手は自分は間違ったことをしていないと思ってしまうのでしょう。
笑顔でいることは嫌がられていない、受け入れられているということになってしまうのです。怖いですね。

仲良しだと思われたい

仲が良いからからかうという行為ができると思っているのでしょう。
からかう人にとって相手がどう思っているかは関係ありません。ただ相手が怒らずに反応してくれれば、それが仲良しの証になるのです。仲良くなりたいなら素直になればいいのに。

見下したい

からかうことで自分があなたより上であることを示そうとする人がいます。
多くの場合は、からかう行為をするのは上の立場の人、もしくは同等の立場の人です。ただ、自信が持てず、少しでも相手が劣っているところを見つけてはからかって自分の立場を示したいのだと思います。実力で勝負できないのは誰のせいでもなく、本人のせいなのに八つ当たりもいいところですよね。

対処法

はっきり伝える

いちばん良いのははっきり嫌だ、やめてほしいと真面目なトーンで伝えることです。
からかう人は一度で終わらないことが多いです。それがその人にとってのコミュニケーションツールの１つとなっているからです。そして、反応を楽しんでいる人以外はそれが正しいコミュニケーション方法だと思っているでしょう。ですから、はっきりと伝えるのが一番良い対処法です。
私は「やめてほしい」と言っていたけれど、真面目なトーンではなかったために、真剣に受け取ってもらえませんでした。
「真面目なトーン」というのもポイントになると思います。

徹底的に反応をしない

はっきり伝えるのが難しい状況であれば、からかいに対して反応しないという方法が良いと思います。ここでいう反応とは相手が期待する反応のことです。
どんなからかい理由にしても、相手は反応を待っています。期待通りの反応がなければ、嫌がられていると気づく人もいるでしょうし、つまらないと思う人もいます。嫌がられていると気づく、反応がなくてつまらないと思う、どちらにしても次は別の方法でコミュニケーションをとろうとしてくるはずです。もしくはもう構わなくなります。
次の方法が良いか悪いかはわかりませんが、からかいという方法はなくるでしょう。

まとめ

からかう人は相手が嫌いというよりは興味がある場合が多いです。悪気はないので、からかわれる方からすると厄介です。
悪気があればこちらとしてもなるべく関わらないようにすればいいだけです。お互いのために。しかし、そうでない場合はそう簡単にはいきません。からかわれる方は不快な気持ちになるし、それが続けば嫌いになってしまうかもしれません。
そこで、からかいへの対処法は２つです。

・真面目なトーンではっきり伝える
・徹底的に反応しない

相手は変えられないけど、自分自身の態度を変えて「気づかせる」ことが大切です。
ずっと自分が嫌な思いをし続けることになる前に、相手に気づかせるような行動をとるようにしましょう。