『「切れない絆」をつくるたった1つの習慣』感想・人との絆はつくれるが、努力が必要
家族、友人、職場の人間関係、趣味や習い事などの人間関係などなど人との関わりはどこにでもあるものです。
その人たちとの絆について考えたことありますか?
その絆がどれだけ強いか、どれだけ続くか考えたことありますか?
絆をつくるのも、継続するのも、強くするのも意外とコツがいります。
といっても、簡単だけど多くの人がやっていないことを実践するだけです。
「切れない絆」をつくるたった1つの習慣
という本を読んだのでご紹介します。
こんな人におすすめ
①人間関係に悩んでいる人
②仲良くなりたい人がいる人
③一度壊れた絆をもう一度築きたい人
作品概要
作品名 「切れない絆」をつくるたった1つの習慣
作者名 上西 聰
出版社 青春出版社
みどころ
絆をつくるためにやるべきこと
「絆をつくる=相手から信頼を得ること」です。
ではどうすれば信頼を得ることができるのでしょうか。
それは当たり前のことを当たり前にやることが大切なようです。
本書で紹介されている内容はとてもシンプルです。
例えば
ないがしろにしてしまいそうな小さな約束を守ること。
人に優しく接すること。
というようなものです。
1つ1つ見ていってもどれもすぐに実践できそうなものばかりでした。
絆を強くする、継続するためにやるべきこと
一度できた絆はずっと続くと思っていませんか?
本書を読んで感じたことは
少しの気遣いが絆を強め、少しの怠惰が絆を壊す
ということです。
時間をかけて築いてきたものでもなくなるのは一瞬ということもあります。
絆をつくる、継続するためには努力が必要なのです。
こちらもシンプルなすぐに実践できる内容が書かれています。
例えば
親しい間柄の人に程感謝を伝える。
プラスの感情は共有し、マイナスな感情は静かに受け止める。
自分がされて嬉しいことは相手にとっても嬉しいことなのです。
親しい間柄だからといってないがしろにしてしまいそうなこともありますが、ずっと続いていきたい関係であるのであれば気遣いを忘れてはいけません。
築いた絆が壊れるとき
絆を築くのは大変時間がかかります。
しかし、壊れるのはあっという間。
「切れない絆」は日々の努力なしではつくれません。
楽しい、嬉しい、悲しい、つらいなどの感情が生まれる原因の多くは人間です。
人間は感情の生き物ですから、ほんの少しの感情の違いが絆をつくることにも壊れることにもなるということにもなります。
ポジティブな感情を共有して絆が深まっていた人に対して、裏切るような行為、信頼を失うような行為をすれば簡単にその絆は壊れてしまうのです。
誠実な対応ができていないとき。
感謝の気持ちを言葉や行動で示せないとき。
相手をコントロールしようとするとき。
もし今、これからも仲良くいたいと思う人とすれ違っていると感じているなら、本書を読めば自分の言動、行動を見直すきっかけになります。
感想
あっという間に読める1冊でした。
1つの行動について2ページを使って解説しています。
具体的な例も多く書かれているので、とても分かりやすく、行動に移しやすいと思いました。
絆をつくる方法、継続する方法が多く紹介されていますが、全体的に納得のいく内容ばかりでした。
すぐにできるようなことだけど、意識しないと忘れてしまいがちなことを再確認できてよかったと思います。
ただ、一部「ここまでする必要があるのか」「ここまでしなければならない人との関係を絆というのか」と感じるところもありました。
「相手に見返りを求めない」と言いつつ表現は違いますが「相手に見返りを求められるようなこと」の実践を進めているところが理解できませんでした。
人によって受け止め方や解釈は違うと思いますが。
本書を読んでいて、人との関わりでは言葉がとても大切だと何度も感じました。
言葉で伝えること、どのような言葉を選ぶか。
本書では「こういうときこういう言葉をかけよう」という話や「感謝を伝えよう」や「プラスの言葉、マイナスの言葉」などについても書かれています。
選ぶ言葉1つでその場の雰囲気、人の気分も変わるのです。
何気なく話している言葉でも相手にどう届いているか考えなおすいいきっかけとなりました。
また、人に与えることができる人が人と絆を築ける人であることを忘れてはいけないなと感じました。
人に与えるというのは、自分の持っている力、人脈、知識を使って相手を助けるということです。
自分が持っているものは自分のために使いがちですが、人に対して自分の持っている力を使える人は信頼を得ることができるし、感謝、尊敬される人です。
絆を築きたい、大切にしたい相手に出し惜しみすることなく、使っていけるといいですね。
人との関係で人生は良くも悪くも変わります。
ちょっとしたことでいい方に変わるならやってみない手はないと思います。
できることすぐに始めてみませんか?