実写版「君の膵臓をたべたい」浜辺美波がまさに桜良だった


「君の膵臓をたべたい」の原作を初めて読んだとき泣きました。
小説読んで泣くことほとんどないんですけどね。

桜良が【僕】に残してくれたもの、そして急な別れ。
全体を通して桜良の存在が可愛くて可愛くて仕方ないなと思いました。

そして実写版映画で桜良を演じたのが浜辺美波。
可愛さも切なさもまっすぐさも少し意地悪だけど憎めない姿も「桜良」でした。
ストーリーは原作とは違っていたので少し残念でしたが、「山内桜良」という小説のなかの人物がリアルに感じられて素敵な作品でした。

あらすじ

山内桜良の死から12年。
【僕】は母校の教師になった。
桜良と一緒に図書委員をした図書館で語られる桜良との思い出。
桜良の病気を知った日から別れるまでの日々。
そして桜良が残した遺書に書かれていたものとは。

桜良の可愛さを存分に表現する浜辺美波

桜良は一見無邪気な可愛いクラスの人気者です。
しかし、しっかりと自分の信念があり、死を目の前にし怖いと思いつつも目をそらさず向き合える強い子でもあります。
浜辺美波のもともとの表情の無邪気さがマッチしていて桜良をリアルに感じさせてくれます。

桜良はふざけているシーンも多いのですが、ふと真面目な真剣な表情になる瞬間に一気に引き込まれます。
ひとりでニヤニヤしているときや【僕】をからかって楽しむ姿は愛らしい。
【僕】に残したいものを伝わるように自分の考えを話す真剣な眼差しに魅せられる。
浜辺美波の笑顔が大きいので、その差に惹かれるのだろうなと思います。

私が特に印象に残っているシーンが【僕】に「本当に死ぬの?」と問われ「死ぬよ」と答えるシーン。
その一言を発するときの桜良は口角が上がっているのに切なげで、悲しげで、でも悲観的過ぎない。
心にいつまでも残る表情をしています。
原作を読んでいる時点ではこの表情は想像できず、心揺さぶられるような心臓がキュって締め付けられるような魅力を感じました。

それから生きるとはどういうことかを語るシーン。
「誰かと心を通わせること」という自分にとっての生きる意味をとても穏やかで優しい雰囲気で語っています。
普段賑やかな桜良なのですが、浜辺美波の声がとても落ち着いたトーンで、心にそっと置いていくというような温かい口調に魅了されました。

まとめ

原作を読んで自分のなかで作られた山内桜良がそのまま又はそれ以上にしっくりくる感じで浜辺美波が演じていて引き込まれました。
可愛いさだけではなく、しっかりと桜良という人物が見えます。
実写版映画を観てから本を読むと浜辺美波で表情も声もしぐさも脳内再生されてとても楽しいかもしれません。


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