夏映画『サマータイムマシン・ブルース』感想・暑苦しくてキラキラした青春



※ネタバレ含みます。お気をつけください※


感想

夏の午後、暑い時間にぴったりの映画。
ドタバタの男子大学生5人に笑いつつ、上野樹里、真木よう子の初々しい可愛さを楽しみました。

観ている最中はSF研究会の5人が1人1人に特別な個性がなく、区別しにくいなと思っていました。
でも、リアルだったら似たような人間同士で集まるのはよくあることだからそれはそれでよかったのかもしれません。

タイムトラベルというメインのテーマはもちろん、ダラダラ野球をしたり、みんなで銭湯に行って大騒ぎ、好きな人をデートに誘うために映画のチケットを買いに行ったり羨ましい青春ばかりです。
思わず笑みがこぼれてしまいます。

またタイムトラベルで昨日に戻るだけという設定が新鮮だなと思いました。
リモコンが壊れてしまって困っているからそれを持ってきたいというとてもシンプルな理由。
でも本人たちにとってはとても切実な問題。
目の前にあることが今一番大事という若さを感じました。

最後の最後までしっかりと観てほしい作品です。

あらすじ

とある大学の夏休み。

「SF研究会」の学生たちは部室のクーラーのリモコンを壊してしまう。
あまりの暑さに学生たちはぐったり。

そこに突如知らない男が現れる。
学生たちの目の前から男が去ったあとに部室に残されていたのは見たことない機械。
それはタイムマシンだった。

昨日に戻り、リモコンを取ってこようとする学生たち。
しかし、タイムトラベルが面白くなった学生たちは、過去でふざけたことをばかりしてしまう。

そんななか、過去を変えると「今」が無くなってしまう可能性があることを知った学生たちは大慌てで自分たちが過去にやらかしたことをリカバリーすべく奮闘する。

主な登場人物

甲本拓馬(瑛太)
SF研究会メンバー。
柴田に想いを寄せている。
「今」を無くさないために中心となって動く。

柴田春華(上野樹里)
カメラクラブメンバー。
ライカの一眼レフカメラを愛用。
タイムトラベルに同行せず、SF研究会のタイムトラベルを見守る。

新美優(与座嘉集)
エアコンのリモコン故障の直接の原因になったSF研究会メンバー。
わりと問題児で面倒くさい。

小泉俊介(川岡大次郎)
SF研究会のムードメーカー。
口癖は「ミッションコンプリート」。

石松大悟(ムロツヨシ)
SF研究会メンバー。
タイムマシン出現後、「『昨日』から壊れる前のリモコンを取ってくる」という提案をした張本人。

みどころ

暑苦しい部員たち

わちゃわちゃ騒がしいSF研究会の学生たち。

バカっぽく暑苦しいけれど、ちょっとしたことで大騒ぎしたり、必死になれる姿は微笑ましくも感じます。
「タイムトラベル」をすんなり受け入れてしまうのも若さゆえなのでしょうか。

もう大騒ぎする気力も体力もない大人になってから観るからこその良さ。
涼しい顔で暑苦しい大学生を観るのが楽しいです。

マッシュルーム頭の男

エアコンのリモコンが壊れてSF研究会部員が大騒ぎしているところに突如現れたマッシュルーム頭の男。

この男が現れたからこそ「タイムトラベル」が始まります。
そして、最後の最後まで目を離してはいけないある意味重要人物です。

回収される伏線

観ているとわりと初めのほうから頭に「?」が浮かぶシーンが何度かあります。
それが後半になって「あーあれはそういうことだったのね」と徐々に解決されていきます。

モヤモヤしたところが残らないので観終わったあとはスッキリ。

最後に

暑苦しい青春時代を過ごした人、懐かしく楽しめる映画だと思います。

暑苦しい青春時代ではなかった人、ウザく感じるかもしれません。
でもまぶしいかもしれない。

まだこれから大学生という時間を迎えるかもしれない人、憧れを抱く時間になるかもしれません。
またはバカみたいと思うかもしれません。

暑い夏、暑苦しい人たち、ちょっと不思議な時間を楽しんでみてはいかがでしょう。


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