『「切れない絆」をつくるたった1つの習慣』感想・人との絆はつくれるが、努力が必要


家族、友人、職場の人間関係、趣味や習い事などの人間関係などなど人との関わりはどこにでもあるものです。

その人たちとの絆について考えたことありますか?
その絆がどれだけ強いか、どれだけ続くか考えたことありますか?

絆をつくるのも、継続するのも、強くするのも意外とコツがいります。
といっても、簡単だけど多くの人がやっていないことを実践するだけです。

「切れない絆」をつくるたった1つの習慣
という本を読んだのでご紹介します。



こんな人におすすめ

①人間関係に悩んでいる人
②仲良くなりたい人がいる人
③一度壊れた絆をもう一度築きたい人

作品概要

作品名 「切れない絆」をつくるたった1つの習慣
作者名 上西 聰
出版社 青春出版社

みどころ

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絆をつくるためにやるべきこと

「絆をつくる=相手から信頼を得ること」です。
ではどうすれば信頼を得ることができるのでしょうか。

それは当たり前のことを当たり前にやることが大切なようです。

本書で紹介されている内容はとてもシンプルです。

例えば
ないがしろにしてしまいそうな小さな約束を守ること。
人に優しく接すること。
というようなものです。

1つ1つ見ていってもどれもすぐに実践できそうなものばかりでした。

絆を強くする、継続するためにやるべきこと

一度できた絆はずっと続くと思っていませんか?

本書を読んで感じたことは
少しの気遣いが絆を強め、少しの怠惰が絆を壊す
ということです。

時間をかけて築いてきたものでもなくなるのは一瞬ということもあります。
絆をつくる、継続するためには努力が必要なのです。

こちらもシンプルなすぐに実践できる内容が書かれています。

例えば
親しい間柄の人に程感謝を伝える。
プラスの感情は共有し、マイナスな感情は静かに受け止める。

自分がされて嬉しいことは相手にとっても嬉しいことなのです。
親しい間柄だからといってないがしろにしてしまいそうなこともありますが、ずっと続いていきたい関係であるのであれば気遣いを忘れてはいけません。

築いた絆が壊れるとき

絆を築くのは大変時間がかかります。
しかし、壊れるのはあっという間。

「切れない絆」は日々の努力なしではつくれません。

楽しい、嬉しい、悲しい、つらいなどの感情が生まれる原因の多くは人間です。
人間は感情の生き物ですから、ほんの少しの感情の違いが絆をつくることにも壊れることにもなるということにもなります。

ポジティブな感情を共有して絆が深まっていた人に対して、裏切るような行為、信頼を失うような行為をすれば簡単にその絆は壊れてしまうのです。

誠実な対応ができていないとき。
感謝の気持ちを言葉や行動で示せないとき。
相手をコントロールしようとするとき。

もし今、これからも仲良くいたいと思う人とすれ違っていると感じているなら、本書を読めば自分の言動、行動を見直すきっかけになります。

感想

あっという間に読める1冊でした。
1つの行動について2ページを使って解説しています。
具体的な例も多く書かれているので、とても分かりやすく、行動に移しやすいと思いました。


絆をつくる方法、継続する方法が多く紹介されていますが、全体的に納得のいく内容ばかりでした。
すぐにできるようなことだけど、意識しないと忘れてしまいがちなことを再確認できてよかったと思います。

ただ、一部「ここまでする必要があるのか」「ここまでしなければならない人との関係を絆というのか」と感じるところもありました。
「相手に見返りを求めない」と言いつつ表現は違いますが「相手に見返りを求められるようなこと」の実践を進めているところが理解できませんでした。
人によって受け止め方や解釈は違うと思いますが。

本書を読んでいて、人との関わりでは言葉がとても大切だと何度も感じました。

言葉で伝えること、どのような言葉を選ぶか。

本書では「こういうときこういう言葉をかけよう」という話や「感謝を伝えよう」や「プラスの言葉、マイナスの言葉」などについても書かれています。
選ぶ言葉1つでその場の雰囲気、人の気分も変わるのです。

何気なく話している言葉でも相手にどう届いているか考えなおすいいきっかけとなりました。


また、人に与えることができる人が人と絆を築ける人であることを忘れてはいけないなと感じました。
人に与えるというのは、自分の持っている力、人脈、知識を使って相手を助けるということです。

自分が持っているものは自分のために使いがちですが、人に対して自分の持っている力を使える人は信頼を得ることができるし、感謝、尊敬される人です。
絆を築きたい、大切にしたい相手に出し惜しみすることなく、使っていけるといいですね。

人との関係で人生は良くも悪くも変わります。
ちょっとしたことでいい方に変わるならやってみない手はないと思います。
できることすぐに始めてみませんか?



大人になって「家族が嫌い」と感じる…そのことで思い悩む必要ない

f:id:yu-zu_ki:20200723150843j:plain 私は家族のことが大嫌いでした。
思春期の頃の話ではなく、大人になってからのことです。
今は以前よりはましになりましたが好きかどうかと聞かれたら「好きではない」と答えます。

家族が嫌いで思い悩んだ日もあります。
家族が嫌いなんて私がおかしいんじゃないかと。

誰にも相談できず一人悶々と悩む日々。
とてもつらかったです。

家族が嫌いと感じる原因(一般的な話)

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夫婦関係がよくない

夫婦仲は子どもに大きく影響します。

夫婦喧嘩を子どもが見ていたら子どもは母親の味方をすることが多いようです。
「お母さん可哀想」
「お父さん悪いやつ」
になってしまったら家族という小さなコミュニティで「好き」「嫌い」という位置づけができてしまいます。

また、子どもに父親の愚痴を言う母親も多いですよね。
「お父さん悪い奴。嫌い」
そんな気持ちが子ども心に植え付けられたまま成長したら人はどうなるでしょう。

過去のトラウマ

両親からの虐待、育児放棄、兄弟姉妹差別などから嫌な思いをした人が家族嫌うことも多々あります。
幼い頃はそれでも子どもは親を求めます。
でもいつしか自分の置かれている状況に違和感を感じる始めるのです。

兄弟姉妹から優しくされない経験から「嫌い」という感情が生まれることもあります。

自分を大切にしてくれない人を好きになることは難しいですよね。

周囲との比較

周りの家庭と比べて自分の家族の劣っているところを見て嫌悪感を抱くことも珍しくありません。
「羨ましい」
「うちもあんな風だったらな」
という劣等感からコンプレックスを抱き、自分の家族嫌いという感情を抱きます。

親からの締め付け

子供の成長に合わせて行動の制限をゆるくしていくものですが、心配性、過保護な親はそれができません。
自由に行動したい子どもが反発心を抱くこともあります。
親からしたらいつまでも子どもという感覚なのかもしれませんが、子どもにとっては1人前と認めてもらえない苦しみでしかありません。

対処法

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物理的に距離を置く

物理的に距離を置いて自分のこと、家族のことを改めて考えることが一番の対処法だと思います。
近くにいるとなかなか冷静に見つめなおすことが難しいです。
しばらく会わない、連絡を取らないなどして何が問題だったのか、それを解決する方法はあるのか1人で考えてみましょう。

また、物理的な距離が変われば、かかわり方も変わるので心境の変化も生まれるかもしれません。
それまで気づかなった家族への思いが出てくる可能性もあります。

「嫌い」が悪いことではないと理解する

家族を嫌いというと「今まで育ててもらったことに感謝はないの?」や「冷たい」と思われがちですが、決してそんなことはありません。
家庭環境は1つ1つ違います。
どの環境がその人にとっていいかも違います。
「嫌い」という感情が生まれても仕方ない環境もあります。
「嫌い」という感情を持つことを自分で許してあげましょう。
他の誰が許してくれなくても。

家族以外の人とのかかわりを多く持つ

自分の気持ちを家以外のほうに向けてみましょう。
嫌いだと思う家族から意識をそらすのにも効果的です。
さらにいろんな人との出会いによって家族以外の場所で自分の居場所を作ってみると何かあったときに自分自身が救われます。

私が失敗だったと思う対処法

f:id:yu-zu_ki:20200723153253j:plain 私が家族への感情に悩んだとき、誰にも相談できなくてどうしていいかわからずネットでいろいろな情報を見て実践しました。
でも、これはしなくてよかったなと思ったことや余計につらい気持ちになったこともあるので参考までにご紹介します。

①家族のいいところを見つける
嫌いという感情が先行してあるので、なかなか見つけられません。
しかもいいところを見つけるためには相手と向き合わなければならないので苦しいし疲れます。
ただでさえもつらいのに無理する必要はなかったなと思います。

②話し合う
家族と話し合うって普通に難しいと思います。
できる環境、雰囲気であればもともと悩まないですよね。
近い関係だからこそできるだろうというのは私は賛成しかねます。
近い関係だからこそいい距離感を持って冷静に話し合うことが難しいと考えます。
私はそういう場を持つことさえできませんでした。

③嫌なことは嫌とはっきり言う
②同様それができれば悩むことはないでしょう。
他人より言いやすいのは間違いないですが、ますますこじれる可能性が大きいです。
なぜならこちらが言えばあちらも言う、という状況になってしまうからです。

最後に

f:id:yu-zu_ki:20200723160220j:plain 大人になってから「家族が好きじゃない」と言うとよく言われる言葉があります。

「家族を大事に」

「今まで育ててもらったことに感謝」

家族のかたちはそれぞれ。
どういう状況であるかは他人にはなかなかわかりにくいものです。

嫌うにはそれなりの理由があります。
だから「家族が嫌い」と今悩んでいる人にはそのことで苦しみ続けてほしくありません。
嫌いでもいい、相手を傷つけることがなければと私は思っています。

「家族が嫌い」と感じたときの対処法

①物理的に距離を置く
②「嫌い」が悪いことではないと理解する
③家族以外の人とのかかわりを多く持つ


いろいろ努力したからと言っていつか好きになるとは言えません。 だから自分が思ういい距離感を見つけて付き合っていくことが大切です。


趣味はなくてもいいけどあるといいことあるかもしれない

f:id:yu-zu_ki:20200721215230j:plain 趣味は絶対持たなければならないものではありません。
でも最近、趣味があるって結構大事だなと思う出来事がありました。

余命宣告された人が残りの人生を楽しむべく趣味に励んでいたら医師に宣告された余命よりも長く生きたという話を聞いたんです。
楽しい日々を送っている中で免疫力が上がったということらしいですが、純粋にすごい!と思いました。

「残されたわずかな時間を楽しんだ」というと寂しく聞こえますが、「好きなことをして生きた」といえばいい人生だったんだなと思えませんか?



趣味の種類

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能動的な趣味

能動的に身体を動かす趣味のとこ。
新しい刺激をうけられます。
例えばスポーツ、旅行、キャンプなど。

クリエイティブな趣味

何かを作り生み出す趣味のとこ。
創造力や発想力が豊かになります。
料理や写真撮影、楽器の演奏、手芸など。

受動的な趣味

すでにあるものを楽しむ趣味のとこ。
知識や感性が蓄積されます。
読書やマンガ、ネットサーフィン、映画、テレビなど。

趣味を持つことのメリット

ストレス発散になる

毎日の仕事から距離を置き、趣味に没頭することでストレス発散になります。
頭のなかから嫌なことを消し去り、楽しいと思えることに集中することで、気分がリフレッシュでき、また意欲向上にもつながります。

人間関係が広がる

同じ趣味を通して人間関係が広がります。
SNSで情報交換をしたり、オフ会やイベントに参加して交流するなどして多くの人と出会えるでしょう。

スキルが身につく

趣味にもさまざまあり、スキルを身につけることができる趣味もあります。
例えば、楽器を演奏するや写真撮影など。
身についたスキルは趣味以外の場所でも活かせる場所があるかもしれません。

話題が増える

人間関係の広がりによって、さまざまな情報を得るとこができ話題も豊富になります。
例えば料理が好きな人同士が集まれば、自分自身で作った料理の話からどこで食材を買ったらお買い得かや美味しいのお店の情報を得ることができるかもしれませんよね。

趣味を見つける方法

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幼い頃夢中になっていたことは?

趣味になりえるものは実はすでに自分のなかにあることが多いです。
幼い頃、夢中になっていたことを思い出してみてください。
何のしがらみもない状況で好きなものを「好き」と言えていた頃にやっていたことがあなたにとって大事なものではないでしょうか。

時間を忘れるくらい夢中になることは?

幼い頃に夢中になったことが特に思い浮かばない人やそれは幼い頃の話だからという人は今やっていることで、やり始めたら夢中になってしまうことはありませんか?
趣味と言えるかわからないと思っていることが意外と趣味と言えるかもしれませんよ。

時間やお金に縛りがなければやってみたいと思うことは?

時間を忘れるくらい夢中になっているものなんてないという人はもし今、時間やお金に縛りがなければやってみたいことを考えてみてください。
どれだけ時間を使ってもいいよ、どれだけお金を使ってもいいよと言われたらやってみたいことの1つや2つ出てくるのではないでしょうか。

それでも何も浮かばない人へ

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年齢を重ねても続けられる趣味

①食べ歩き
食べることが好きな人にはもってこいの趣味です。
お休みの日に食べたいものを求めて外に出てみるのはどうでしょう。
事前のリサーチの時間もきっと楽しいと思います。

②スポーツ観戦
スポーツをやり続けている人って本当に日々の努力が素晴らしいと思います。
しかし、体力面が衰えてくると億劫になってしまいがちですよね。
そこでスポーツ観戦。
観ているだけでも興奮し、気持ちが盛り上がるという体験ができます。
実際に現場に行って観るもよし。テレビで観戦するもよし。

③楽器
ピアノ、ギター、ドラム、バイオリン、フルートetc…。
今までやったことのない楽器にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
できないからこそ夢中になって練習するし、できるようになればもっと上のレベルを目指すようになるかもしれませんね。

低コストでできる趣味

①散歩
何もなくてもできますよね。
普段歩いている場所、そうでない場所、少し電車に乗って知らない街を歩くのも面白いです。
途中ふと目に入ったお店に立ち寄るのもよし。
写真を撮りながら歩くのもよし。
風景を楽しみながら歩くのもよし。

②写真
写真が趣味というと一眼レフカメラを買ったりレンズを買ったりお金がかかりそうだと思っていませんか。
でもそこまでこだわらなくてもスマホのカメラを利用していろんなものを撮ってみるのはどうでしょう。
スマホのカメラもなかなかあなどれません。

③映画
新作映画は映画館に行かないと観れませんが、今は毎月定額で見放題の動画配信サービスが充実しています。
動画配信サービスを利用すれば観きれないくらいの映画を楽しむことができますよ。

生活に役立つ趣味

①貯金
貯金が趣味っておかしいと思う人もいるかもしれません。
でも貯金って何もせずに増えるものではありません。
いろいろとやれることがあります。
家計簿つけて何にどれくらいの金額を使っているか確認したり、貯金を増やすために何ができるか考え実践したり。
お金が好きな人は楽しいのではないでしょうか。

②DIY
「Do It Yourself」
自分の手でオリジナル家具を作っておしゃれな部屋を目指すのはどうでしょう。
設計図作成から材料の調達、組み立てまですべて自分の手で行います。
どこまでもこだわることができるところに面白みが感じられると思います。

③料理
普段料理をしている人も多くいるかと思います。
楽しんでできているのならもう趣味と言えますよね。
でもさらにひと手間加えた料理を作ってみるとか、失敗覚悟で創作料理をしてみるとかも面白いかと思います。
自分のため家族のため友人のため誰かのために作ったり、誰かと一緒に作ったりするのも新たな発見ができていいのではないでしょうか。

1人で楽しめる趣味

①旅行
1人旅、個人的にはおすすめです。
お金も時間もかかるのでしょっちゅうは行けないのが難点ではありますが。
旅行中の時間だけではなく、旅行のための時間を楽しむことができます。
例えばお金を貯めるためにどうするかや時間をどうやりくりするか考えたり、具体的な旅行の計画を立てたり。

②資格取得
生涯勉強。
仕事に役立つとか生活に役立つとかそのようなことは関係なしに興味のあることを勉強することは楽しいです。
そこに資格取得というひとつの目標を加えればもっとやる気もアップするし、ますます集中できるようになると思います。

③パズル
1人で集中できる遊びです。
出来上がったときの達成感がすごいです。
500ピースからはじめて1000ピース、2000ピースと徐々に大きな作品にチャレンジしていきましょう。

最後に

人に趣味を聞かれたとき「ない」と答える人も多くいます。
4人に1人は趣味はないというデータもあるくらいです。

私は趣味がないことが悪いわけではないけれど、あったほうが将来的にもいいのではないかと思っています。
仕事を辞めたとき、余命を告げられたとき、現実から逃れたいと思ったとき。
趣味は心を豊かにもできるし、逃げ場にもなるし、自身を確立する道具にもなりえます。


アニメ『ギャルと恐竜』感想・ギャルと恐竜は相性がいい!?


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アニメ『ギャルと恐竜』。
タイトルに惹かれて観てみました。


※ネタバレ含みます。お気をつけください※


あらすじ

酔った楓(ギャル)が拾ってきたのは恐竜。
恐竜とギャルの同居生活が始まる。

登場人物

恐竜
楓(ギャル)に拾われた恐竜。
楓の自宅に住みつく。
ラーメンが大好き。
ギャルのことが大好き。
話せないけど豊かな表情で喜怒哀楽を伝える。


恐竜を拾ったギャル。
何の疑問も抱かず恐竜を自宅に住まわす。
楽観的で優しい。

山田
楓の友だち。
楓の家によく来る。
恐竜に対して違和感なく接する。

翔太
楓の元カレ。
楓とよりを戻したい。
楓のことを相談したり、一緒にトランプしたり恐竜と仲良し。

先パイ
楓のバイト先の先輩。
大学生。
初めはギャルである楓を怖がっていたけれど、楓の気さくな性格のおかげで仲良くなる。

感想

1話24分くらいで、前半はアニメ、後半は実写となっています。
正直、各話後半の実写パートはよく意味が分かりません。
1~2話は見栄晴(おじさん)が恐竜と同居生活していて「おじさんと恐竜」、3話以降に楓(ギャル)が登場して「ギャルと恐竜」というどう理解していいかわからない状況です。
アニメと連動しているのかなと思えばそうでもないし、「?」ばかりが浮かんできます。

各話前半部分のアニメパートは楓(ギャル)と恐竜の同居生活というシュールな光景を見守るだけです。
「無」で観るタイプの作品で特別面白い要素があるわけではないけれど、独特な世界観を楽しめました。
楽観的で違和感があっても気にしない楓やその友だち、周りの人たちもほのぼのしていてほっこりしながら観ていられます。

最初のほうは楓の恐竜に対する優しさが見えることが多いのですが、7話では恐竜の楓に対して優しくしたいという気持ちが見えてきて愛おしさを感じました。
言葉は話せないけれど、表情で嬉しいや楽しいを伝えてきた恐竜が楓のことを心配し、何かしたいという気持ちが行動になった瞬間はその行動自体はズレているのですが温かみを感じます。

ギャルと恐竜という特殊な組み合わせから生み出される時間、空間が不思議でシュールで愉快な作品です。
何も考えず、ストーリーだけ追っていても温和な気持ちになれるので心が乱れそうなときにぜひご覧ください。


※※※現在7話まで放送されている『ギャルと恐竜』。8話以降は放送延期が決まっています。放送日時は未定。決まり次第、公式HP、Instagram、Twitterで告知されるとのこと。※※※




原作 ↓↓



映画『リトル・フォレスト 夏・秋』感想・田舎生活と「食」


リトル・フォレスト 夏・秋

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春夏秋冬の4部作のうちの夏編と秋編です。
好き嫌いが分かれそうな作品ですが、私は好きな映画でした。
ハラハラドキドキすることや次はどうなるの!?というワクワク感はありません。
そこにあるのは、自然に囲まれた田舎で生きる1人の女性の姿です。
終始穏やかに観ることができ、終わった後余韻が残ります。

※ネタバレ含みます。お気をつけください※



あらすじ

都会の生活に馴染めずふるさとである東北の小さな集落・小森に戻ってきたいち子。
スーパーやコンビニは近所になく、自ら育てた米や野菜や野山で採れる食材を使って毎日の食事を作り、自給自足の生活を送っている。
「食」と観点で田舎で生きるいち子の日常を描く。

みどころ

季節を感じる風景

映し出される田舎の風景映像がとても綺麗で癒されます。
夏は緑、秋は黄色といったところでしょうか。
木々や稲の色が鮮やかで季節の移ろいを感じることができます。

美味しそうな料理

ストーブの熱を利用したパン、甘酒、山で採ったグミの実のジャム、自家製野菜で作ったウスターソースやホールトマト、クルミご飯、イワナの南蛮漬けなどなど。
手間暇かけたて作られる料理がたくさん登場します。
お店で買えるものも買えないものも全部手作り。
田舎で暮らす人々の受け継がれた知恵や工夫、技術、そして新しいアイデアが詰まった料理は素朴でとても美味しそうです。

田舎生活の魅力と大変さ

都会暮らしの人が憧れる田舎でのスローライフ。
まさにその憧れの姿が描かれています。
自分で食べるものを自分で育て収穫。
野山にある自然の恵みを頂戴する。
そして自分の手で調理する。
毎日を丁寧に生きる。
自然と共存していく。
一方で気候に左右される収穫や作物のでき具合。
自然と共存する難しさも。

感想

セリフ少なく、主人公のナレーションでストーリーが進んでいくのが珍しいなと思いました。
主人公・いち子役を演じているのが橋本愛です。
落ち着いた声が映し出される自然の風景にマッチしています。
主人公のビジュアルが都会っ子ぽいのであまりハマり役ではないかなと思いましたが、麦わら帽子をかぶり、タオルを首に巻き田畑の仕事をしている姿にギャップを感じてそれはそれでよかったです。

田舎暮らしを知らない私にとってはほんの少しの期間だけ経験したい田舎生活が描かれていました。
自然に癒される、素朴で美味しそうな料理の数々、季節を感じる風景。

生きるために食べる。
食べるために食材を育てるまたは、野山で採るの繰り返し。
人間が生きていくための基本となる部分を再確認できる作品でした。




声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている(1)優しい×優しい=尊い

※ネタバレ含みます。お気をつけください※


こんな人におすすめ

・人を悪く言う人や悪口が苦手な人
・温かいものを欲している人
・他人に優しくできない人

作品概要

作品名:声がだせない少女は「彼女が優しすぎる」と思っている(1)
作者:矢村 いち
出版社:秋田書店

あらすじ

失声症で声がだせない少女・真白 音が転校先の学校で出会ったのは、ぶっきらぼうだけど心の声が読める女の子・心崎 菊乃。
真白の噓偽りない心の声をすくい取り、不器用な優しさで真白を助ける心崎。
2人が織りなすまっすぐで優しい世界は、やがて周囲の人たちを温かく変えていく。
声がだせない少女と心が読める少女が織りなす、優しい世界の以心伝心コメディ。

おすすめ見どころポイント3選

①優しすぎる少女たち

真白 音
失声症でクラスメイトとのコミュニケーションが上手くいきません。
上手くいかないのは自分の声が出ないせいだと自分を責めながら思い悩みます。
ピュアでまっすぐな子。
無意識に普段不愛想な心崎を赤面させる能力(?)を兼ね備えています。
心崎 菊乃
人の心が聞こえるという特殊な能力を持っています。
それによって聞きたくない声も聞こえてしまい、人との接触を避けてきました。
しかし、隣の席から聞こえてくる失声症の転校生の声が気になり、声をかけてしまいます。
口ではキツイことをいいながらも真白のことを心配しさりげなく助けてくれる子です。

②筆談

失声症で声がでないため真白は筆談なのですが、「おはよう」の一言をなかなか伝えられない姿やとっさの一言を伝えられない姿が切なくもあります。
文字で気持ちを伝えるのは難しいけれど、ノートに記されていく言葉の数々がとても大切で思い出になるものだと思います。

③自然と周りの人たちを優しい世界に巻き込む

優しさは伝染するとでもいうのでしょうか。
違うタイプの2人ですが、優しい×優しいで周りを優しい世界に巻き込んでいきます。
周りの人たちがもともと優しくないというわけでは決してないけれど、2人を見ている人たちがその空気感に引き込まれていってしまうんです。

個人的感想など

真白の一生懸命さに心打たれたり、心崎の不器用な優しさに微笑ましさを感じたりとても温かく優しい気持ちになれます。
人に対しての悪意がないだけでこんなにも穏やかに見ていられるのかと感心しました。
真白と心崎がお互いに「彼女は優しすぎる」と思っているところも素敵です。
真白の純粋で素直な言葉に心崎が赤面するシーンが所々あるのですが、普段ツンとしている少女の可愛らしい姿にキュンとしてしまいます。
少女と少女の友情は尊い。




ドラマ『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』感想・試してみたいあの食べ方!


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料理の食べ方の違いにフォーカスしたグルメドラマ『目玉焼きの黄身 いつつぶす?』。
2017年に放送されたドラマです。
食べ方にこだわりを持つ主人公が、他人との食べ方の違いに苦悩する様子がコミカルに描かれています。

※ネタバレ含ます。お気をつけください※


感想

主人公の田宮丸次郎がとても面倒くさい男でウザいのですが、ゆるーく笑えるドラマでした。
食べ方の違いは見ていて興味深く面白いです。
「こんな食べ方もあるんだ」と気づくこともあるし、「こういう理由で(自分とは違う)この食べ方なんだ」と納得することもあります。

あらすじ

付き合い始めて初めて一緒に迎えた朝。
次郎とみふゆは目玉焼きの食べ方でひと騒動。
次郎は食べ方に人一倍こだわりを持ち自分の食べ方以外を否定的にとらえることが多い。
目玉焼きの食べ方騒動でみふゆとの関係はぎくしゃくし、さらに他人の食べ方が気になり仕事にも影響が。
周りの人たちと自分の食べ方について悩んでいく中で、違いを責めるばかりではなく受け入れる方向に変化してく。

主な登場人物

田宮丸次郎(青柳翔)

主人公。
ゆるキャラのスーツアクター。
自分とは違う食べ方について否定的で受け入れることができない面倒くさい男。
最後のほうでは、「食べ方に決まりはない」と受け入れる姿勢も見せるシーンもあり少しずつ変化していく。

みふゆ(成海璃子)

次郎の恋人。
魑魅魍魎という漫才コンビのボケ担当。
食べ方の違いで次郎によく責められケンカする。
それでも次郎から気持ちが離れることはない。

近藤雄三(佐藤二朗)

次郎の勤務先の上司。
食べ方の違いに悩む次郎にアドバイスしたり、新たな食べ方を示したりする。
次郎のよき相談相手で優しく厳しい上司。

服部(大谷亮平)

次郎の親友。
食べ方の違いで感情的になっている次郎に冷静にアドバイスをする。
「食器洗いはクリエイティブじゃない」と言い自宅では極力食器を使わない又は汚さないように食事をする。

おすすめポイント

毎回美味しそうな食べ物が登場する

卵かけご飯から始まり、ショートケーキ、目玉焼き、カレーライス、納豆、ちらし寿司、焼き鳥、焼肉。
家だったり、お店だったりで気軽に食べらる料理をテーマに食べ方について議論しています。
観ていると食べたくなるものばかりです。

新しい食べ方を知ることができる

卵かけご飯の卵を先に溶いてからご飯にかけるか、ご飯の上に卵を割ってご飯ごと混ぜるか。
目玉焼きには何をかけるか。
納豆をどう食べるか。
自分にとって当たり前の食べ方以外の食べ方を知り、試してみたくなります。

第3話で納豆の食べ方について議論するシーンがあります。
いくつかの食べ方が出てくるのですが、近藤がご飯の周りに城壁のように海苔を敷き詰めて食べるの見てついつい食べたくなりました。

難しいことを考えず楽しめる

主人公の次郎は他人の食べ方を見て「おかしい」と責めたり、自分の食べ方との違いに悩んでいますが、ただただ「へーこうやって食べる人もいるのか」「この食べ方今度やってみようかな」と深く考えずに楽しむことができます。

美味しそうな料理を見るだけのグルメドラマより興味をかきたてられるグルメドラマです。

終わりに

食べ方の違いは、育った環境の違いでもあると思うのですが、大人になってから変わることもあるんですよね。

ドラマ内に登場した食べ方を変えた理由は「食器洗いが嫌だから汚したくない」「効率が悪い(食べにくい)」「(カレーライスの)白いご飯は逃げ場」など。
最低限のテーブルマナーを守り、一緒に食事るする相手に不快な思いをさせなければ、美味しく食べられる食べ方が一番ですよね。
1つの食べ方に固執する必要はないし、相手が自分と違うからと言って責める必要もありません。
楽しい時間を共有できる食事がいいですね。

自分と他人の食べ方の違いが気になって仕方ない次郎は食事という時間を楽しく過ごせるようになるのか!?
ちなみにドラマは全6話なので多少消化不良で終わります。


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